【開催報告】10/9ハワイの伝統工芸ラウカパラ体験とハワイ文化のお話in吉野

あたたかな時間の中で生まれた、それぞれのラウカパラ作品

10月9日、まほらんどに集まるべくして集まった6名の参加者の作品です。ラウカパラは初めての方が5名でしたが、みなさん道具の使い方の手慣れたもので、それぞれの思いを込めた素敵な作品が出来上がりました。持参したものも、シャツ、ストール、ランチョンマット、ワンピース、大判の布と多様でした。
今回は初心者が対象で、使える色も茶色1色。縁起のよい植物として代表的なティーリーフを用い、茎の切り方によって、様々な形のスタンプが生まれました。

まほらんどを会場に初めて開催したワークショップの1日を振り返ってみます。

場開きのご挨拶をするせき ゆみこ。企画の発端は、「フラを踊るだけでなく、その底にあるハワイの文化をもっと知りたい」という要望。ハワイ文化に造詣の深い井口さんに依頼し企画が生まれました。「人と人とのつながりが豊かさを創る」。

お弁当は吉野町「一路」さん。心のこもった丁寧なお弁当にみんな大満足でした。
お食事処 一路(@syokujidokoro.ichiro) • Instagram写真と動画

ラウカパラを切り口にして古のハワイ文化のコアな部分のお話がどんどん深まり予定の30分をかなりオーバー。すでに聞く耳が用意された参加者の熱気に講師の井口さんの語り口も自然と熱くなっていきました。

卒業作品を披露する井口さん。ハワイで過ごした歴史をスタンプした卒業制作を解説。古のハワイでは縫う文化はなく大きな布を巻き付け紐で調整するだけのシンプルさ。あるもので暮らす…人間の営みの原点に気づかされました。

昔、ハワイでは自分のルーツをスタンプした大きな布をまとい自分が何もであるかを伝えながら挨拶していたという話。ラウカパラはとても神聖で大事なものであることを教えていただきました。売ったり買ったりするのではなく、自分のため、大切な人のために手づくりするもの。

カパという生地(楮の植物の樹皮をたたいて伸ばしつなげていく不織布)にデザインを施していく道具は大きくわけて二つ、オヘ(竹)とラウ(植物)。「今日はラウカパラのやり方を伝えます。」と井口さん。

カパにデザインを施す古典的な技法は2種類。一つは「キロハナ」(全ての柄に意味を持たせパターン化し繰り返す)。もう一つは「ハーハルア」(自在なラインで表現。全てのものは過去・現在・未来と続いている…布の端から端までデザインを施す)。ラウカパラは「動的瞑想」と聞き、なるほど!と思わず膝を打ちました。

井口さんのお話はあちこちに及び、豊富な知識・体験に基づいた興味深い話が披露され、気が付くとあたりは薄暗くなっていましたが皆最後まで残って貴重なひとときを楽しみました。海洋民族の移動したルートを探っていくと、環太平洋に浮かぶハワイ諸島と日本列島はつながってきます。今日集まったメンバーも、鳥取・岐阜・和歌山・そして奈良。古より絆で結ばれた地域です。ラウカパラを通して、「つながり」を意識した一日でした。!

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人生後半からのローカルシフト

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