葛の花が咲いた

来年は身近な葛で葛布を織ってみたい

ここ吉野は吉野葛の産地で、桜で有名な吉野山には老舗の葛店がいくつかある。滋養のある食べ物という認識でとまっていて、葉っぱや花がどのようなものであるかは知らなかった。

機織りをする友人から送られてくる、「最近、葛布を織っている」という話題では葛がどんな植物であるか写真入りで伝えてくれていた。「なんか、葛って、うちの庭に塀を超えて忍び込んでくる、あの厄介な蔓性の植物とどことなく似ているな」と思いながら時は過ぎていた。
こんな伏線があった中、先日、うちの庭に侵入してくる蔓性植物が実は葛だったんだということ確信することがあった。葛の花の形状、甘いにおいを放っていること、葉の形状などの情報と自宅の蔓性植物はやはり合致している!
まさか、自分の家の足元に葛がこんなに何気なく生えていたなんて! 衝撃だった!

友人は原始機で織れると教えてくれたので、来年は葛布織をしてみたい。
葛は身近な環境から採集できるとしたら、あとは川晒しができる場所があればできる。
早速、水がきれいな吉野川の上流のほうに適当な河原をみつけにいこう。

何十年も前、東京のデパートの伝統工芸展で、葛布のミニ掛け軸を買ったことがある。
静岡県が産地だった。
伝統的な織物は敷居が高く、専門な技能士が作り出すものと思い込んでいたが、
友人は興味のある人を集めて、原始機でつくれるよう教えている。
生活をローカルシフトすることで、最近、どういうわけか葛布がいつのまにか、むこうから自分に近づいてきている流れができてきた。買う暮らしから、つくることを楽しむ暮らしへの移行を体験する入口にいることを自覚する。

自然が暮らしに溶け込む感覚が少しずつ体の中に入ってきている今日この頃。
来年への生きる意欲がわいてくるし、身近な景色を見る目が違ってくることに気づく。
生活を豊かにいろどる自然資源が身近にある暮らしは楽しい!

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人生後半からのローカルシフト

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